富士通「Wide Learning」の実用性について

富士通「Wide Learning」の実用性について

富士通「Wide Learning」の実用性について

こんばんは!
ソフィー株式会社営業部です!
今回は、富士通研究所の「Wide Learning」についてお話致します。

Wide Learning」とは、科学における発見のプロセスから着想を得たAI技術です。科学における発見のプロセスでは、以下の手順を繰り返し行います。

1,仮説を考える
2,観察や実験で得られたデータを使って、仮説が正しいかどうかを確かめる。
3,仮説が正しくなければ、新しい仮説を考える

上記の手順を繰り返し生き残った仮説が、科学における新しい理論として「発見」されたことになります。
「Wide Learning」は科学的発見のプロセスをコンピュータ上に実装したAI技術です。「Wide Learning」では、入力データから考えられる全ての仮説を網羅的に調べます。そして、それらの仮説の正しさを統計的に確かめ重要な仮説を漏れなく発見します。
この「Wide Learning」を用いることで、今まで人間では調べきれなかった膨大な量の仮説をAI技術によって短時間で検証することが可能になりました。
加えて、発見した仮説を用いて、予測や分類等の知的な判断を自動的に行うことも出来ます。つまり、「Wide Learning」は科学における論理的かつ客観的な思考プロセスを再現したものであるので、途中の計算過程・最終判断の根拠を理解しやすいというメリットがあります。

「Wide Learning」導入事例

2021年10月25日、31日にTBSテレビの選挙特番「選挙の日2021」に富士通の「Wide Learning」を活用した当落予測技術を用いることが分かりました。
候補者のデータをもとにAIが当落を予測し、その理由を説明できるようにすることが目的と考えられます。
「Wide Learning」はデータが入力された際に結果を出力するだけではなく、判断の理由も人間に分かる形で示すAI技術。
候補者の所属政党・経歴・TBSテレビが持つ過去の国政選挙・政党支持率等のデータをもとに候補者の当落を予測。「複数回当選しているため当選確率が高い」「出馬した選挙区では勝率が悪いため当選確率が低い」等の理由も含めて提示される。

まとめ

今後、選挙特番にAI技術を用いた速報・情勢などが放送されていく事は予想がつき、AI技術の活用が今後、様々な環境で実践されていくと考えられます。
AI技術の理解・学びは必須になっていくと考えられますので、皆様是非ともAI技術に興味を持ってもらいたいです!