ルーター、スイッチ、無線APの違いについて

ルーター、スイッチ、無線APの違いについて

ルーター、スイッチ、無線APの違いについて

ルーター、スイッチ、無線APは、ネットワークを構築・運用する際の基本的なデバイスです。それぞれのデバイスは異なる役割を持ち、ネットワークの動作において重要な役割を果たしています。以下、それぞれの違いと役割を簡単に説明します。

  1. ルーター (Router)
    • 役割: ルーターは異なるネットワーク間を接続するデバイスです。最も一般的な使用例は、家庭のローカルエリアネットワーク (LAN) とインターネットを接続する場合です。
    • 特徴:
      • IPアドレスを基にパケットのルーティングを行う。
      • NAT (ネットワークアドレス変換) 機能により、多数のデバイスを1つの公的IPアドレスでインターネットに接続できる。
      • ファイアウォール機能を持つものも多い。
  2. スイッチ (Switch)
    • 役割: スイッチは同一のネットワーク内のデバイス同士を接続するデバイスです。コンピュータ、プリンタ、サーバーなどのデバイスを繋ぎ、データのやり取りを効率的に行います。
    • 特徴:
      • MACアドレスを基にフレームの転送を行う。
      • コリジョンドメインを分割するため、ネットワークの効率を上げる。
  3. 無線AP (Wireless Access Point)
    • 役割: 無線APは、有線のネットワークと無線のネットワークをブリッジする役割を持ちます。つまり、Wi-Fiを通じてスマートフォンやノートパソコンなどのデバイスをネットワークに接続します。
    • 特徴:
      • Wi-Fi規格(例: 802.11a/b/g/n/ac/ax)に基づいて動作。
      • セキュリティ設定(WPA2, WPA3など)を提供して、無線ネットワークのアクセスを制限。

これらのデバイスは、特定のニーズに応じて単体で使用されることもあれば、組み合わせて使用されることもあります。例えば、家庭向けのルーターは、ルーティング機能とスイッチング機能、そして無線APの機能を1つのデバイスで提供する「オールインワン」タイプのものが多いです。